雨風食堂日記【甘味処 川越 あかりや店主の日々雑感】

2006年7月31日(月)

お祭りのトレンド


週末に川越百万灯夏まつりが行われました。梅雨明けと重なったとはいえ、外を歩くにはなかなか気候もよかったせいか、多くのお客さまがお越しになり雨風食堂もおかげさまで盛況でした。

店頭でまた焼き-●●●-とラムネを販売したのですが、店先で通るお客様の様子を見ていると、祭りで売れているその年の露天商グッズのトレンドが何とな~く分かります。

とくに個人的に気になるのは子供が買っているおもちゃ類のトレンドです。車が付いたビニール風船風の犬だったり、くじで当たる?リアルな機関銃を見かけたり、クイズ番組で火が着いたと思われる、もやっとボールだったり・・・。ここ何回かのお祭りではやたらとピカピカ光る電飾が入ったペンダント風のものや今回は柔らかいゴムで出来たカラフルなウニみたいなボールにそれが入っていたり。すみません、なんか表現がうまくできなくて(笑

あとこれは一人だけだったのですが、ラムネを飲み終わったお客様のお子さんが、とてもリアルにできた血だらけの手首をタオルでうまーく手首につないで、それにビンを持たせて”ごちそうさまでした~”と返しにこられたのには笑いました。お祭りじゃないときっとお金を出さないだろうなーっというおもちゃを観察してると面白いですよね。

それと店を閉めてからのちょっとした時間だけ出歩いてお祭りの様子をいつも観察するのですが、露天商に時代のトレンドを感じます。以前はデフレ景気のせいか食べ物もやたらと大盛りで他店との差別化がみられたりしましたが、ここのところはなんとなく景気が上向いてきたせいか、量よりも質(おいしさ)になってきたような感じがします。

いつかのお祭りで子供をつれて閉店間際の露天商でチョコバナナで買ったときです。バナナになぜかブドウ(すっぱい巨峰もどきのアレです)が乗っているのです。他店ではコアラのマーチが乗っていたりしたのを見かけたので、ははあ、これは差別化したいんだなあと思いながら、じゃんけんで勝てばその特製チョコバナナが当たるシステム。。子供ががんばってじゃんけんに勝利したのですが、露天商のおじさん曰く、”はい、それじゃこのブドウつきのバナナかフツーのバナナかどっちでもいいよ~”って。。なんだおじさん、特製バナナ自信ないんじゃん(笑

甘味処 川越 あかりや

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2006年7月28日(金)

豪傑 ムツゴロウ


昨日、クイズ・ミリオネアを観ていたらムツゴロウこと畑正憲さんが出ていました。

昔から畑さんのことは、テレビの動物番組でよく見ていましたが、動物好きの変わったおじさんくらいにしか認識していませんでした。顔にはヒグマに噛まれた跡があり、手指はライオンに喰いちぎられていながらそれでも動物が好きというだけで一般的にはかなり変わった人種です。

しかも初めて知ったのですが、東大出てるんですね~。同じ動物にかかわる仕事にしてもいろいろな道があったはず。おそらく経済的な成功なんてことよりも得難い何かを追求していたんだろうなあ、それには強烈な原体験があるはず・・・と、とても興味津々になり、さっそくググってみました。

ウィキペディアによる畑正憲さんの解説

いやあ、スゴい半生ですねぇ。たったこれだけの記述なのに波乱万丈。戦争体験を通しての強い人間不信、学生時代のエピソード、動物学者肌と思わせながら、麻雀への造詣の深さなど、なんだか著書を読んでみたくなりました。

よく歴史上の人物で、こんなスゴい人ほんとにいたのかな~?なんて思うことがあるのですが、こうした同時代を生きる豪傑を目の当りにすると、どの時代にもこういった本物のクレイジー(失礼)がやはりいるんだろうなあと思ってしまいました。

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2006年7月23日(日)

逃亡くそたわけ


先日に引き続き、絲山秋子さんの逃亡くそたわけを読みました。

精神病を患っている男女2人組の病院からの九州逃亡劇(ロードムービーのよう)なのですが、劇的な展開なのかなあと思いながら読み進めましたが筋書きはフツーでした。

 亜麻布二十エレは上衣一着に値する。
 亜麻布二十エレは上衣一着に値する。

最初の書き出しが、主人公の幻聴(じつはマルクスの資本論です)の繰り返しから始まるのですが、この精神病の闇の部分の表現からも分かるように、短い本編ですが描写力のうまさには参りました。逃亡劇なのに結局のところ追っ手は現れないのですが、そこが精神病患者の追い詰められた焦燥感をうまく表現しているなあと思いました。会話も現代の若者の喋りながらも博多弁丸出しなので、単調な展開なわりに読ませます。

私ももう13年前くらいになりますが、川崎からフェリーに乗って九州をバイクで一周したことがあるのですが、想像していたよりも大地の広さに驚いたのを思い出しました。今、ちょう大雨の甚大な被害で大変ですが、私が旅したときも雲仙の土石流の爪痕とかを目の当たりにしたり、こんなとこにも人が住んでるんだなあと感嘆するような広さと懐の深さを感じました。

阿蘇の圧倒的な迫力、五島列島の風光明媚な海岸沿いの景色、吉野ヶ里のほうののどかな農村風景、大隈半島あたりの寂しさ、焼きついた九州の印象を久しぶりに思い出しました。また、行きたいなあ~。

逃亡くそたわけ
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2006年7月22日(土)

水難の日


朝、店の前をホースを使って水を撒いていたのですが、いきなり散水栓からホースがはずれて思いっきり全身に水を浴びてしまいました。通行人にかからなかったのが不幸中の幸い。。

気を取り直して仕事に励んでいたら、今度は引っ掛けておいたケータイ電話が水の中へ落下してしまいました。あれ、なんか落っこちたぞ~と思い、気付いて拾い上げるまで約2~3秒。なんとか電源は入りましたが圏外表示でそのあとプツっと電源が切れました。

あ~っ、だめか~。と思いつつもあきらめきれずに水気を切り、扇風機に2~3時間あててみたところ、なんと!復活しました!寿命は短くなったのかもしれませんがなんとか使えてます。

それと、水気をとろうと電池のフタを開けたら、タラ~っとうすい紅色のインクがついていてなんだこりゃあと思ったのですが、初めて知ったのですが、これって水没した証拠になる特殊なシールなんですねー。水没シールでググったらいっぱい載ってました。これではすっかり乾かして、フツーに使用していて壊れたと言い張っても、水戸黄門の印籠のごとく、「このインクのにじみが目に入らぬか~!」っと言われてしまうんでしょうね(笑

2度あることは3度ある、たぶんお風呂関係で悪いことがあるんじゃあないかなーっと思いつつ、その後は何も悪いことはおきませんでした。

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2006年7月20日(木)

ボーリングのゲーム代


平日の夕方で一般が1ゲーム500円台後半。子供でも400円台。休日はもっと高くなるみたいです。その他に靴のレンタル代が1足300円。3人で2ゲーム楽しむと4000円を超えます。

これでは、楽しくともまた気軽に出掛けようという気にはなかなかなりません。しかもショップにはボウリングシューズを販売していたのですが、素人には十分使えそうなシューズが3000円台で売っているではありませんか。。これを見せながら一足300円で貸すのか~と思いつつ、なくてはゲームができないので借りましたが・・・。

まあ、あれだけの設備を維持しながら大変だろうなあとは思うのですが、もう少しリーズナブルなゲーム料金にはしてもらえないのでしょうか。たまたま行ったところが高かったのかな?

個人的な値ごろ感ですが、3人で2ゲームを楽しんで全てコミコミで3000円くらいかなあなんて考えながら帰ってきました。

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2006年7月18日(火)

メーテルリンクの青い鳥


今日の読売の編集手帳、読まれた方もいらっしゃると思いますが、青い鳥の一場面を取り上げて、子供は決して親を選んで生まれてくることはできない絶対的な人間の空しさをあの事件と照らし合わせています。

どんなに虐待されようともあの子にとって、母親はひとりしかいなかったはず・・。短かった人生の中にどれくらいの小さな幸せがあったのでしょうか。編集手帳の最後の一文を引用します。

◆橋の欄干から眼下の川面に落ちていく寸秒の恐怖のなかで、彩香さんは誰に救いを求め、誰の名前を呼んだだろう。「おかあさん」、それ以外にはなかっただろうに。
(7月18日付読売新聞編集手帳より一部引用)

人の親として、この現状に何かしら自分にできることはないだろうか、と最近よく考えます。地元に根付いて店を構えているのですから、少なくともサラリーマンの方よりは子供に接する機会が多いはず。。自分なりに考えていこうと思う今日この頃です。

甘味処 川越 あかりや

 

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2006年7月15日(土)

メガネの洗い方


先日、メガネを新調したのですが、あれこれと取り扱いの注意をアドバイスしてくれる親切なお店で、日常のメガネの洗い方を教えてくれました。最近のメガネはほとんどプラスチックレンズですが、レンズが汚れたときにお風呂とかでチャチャっと石鹸を少量つけて洗ってしまうことがあったのですが、あれってダメなんですってねぇ。

なんだそんなことを知らなかったの~と笑われそうですが、表面をコーティングしているものが侵食されて傷が付きやすくなるそうです。ですので洗剤を使用するときは食器用の中性洗剤がよろしいそうで、これを聞いてから流し台でせっせと洗っています。すると、あまりにもすっきり綺麗になるのでクセになってしまいました。

よく綺麗になるメガネ拭きがありますが、プラスチックレンズはガラスに比べて傷になり易いので汚れが付いたら水洗いが一番いいそうです。確かに考えてみるとそのまま拭いてしまうと汚れの粒子で研磨しているようなものですよね~。ちょっと目からウロコでした。

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2006年7月13日(木)

笑う招き猫


山本幸久さんの笑う招き猫を読みました。

今年の始めごろに山本さんの凸凹デイズを読んで思いのほか良い小説だったので、つい前の作品をチェックしてしまいました。この人のドラマメイクはセンスありますね~。もっと有名になるのではないでしょうか。

これも青春小説で小気味が良いテンポでさらっと読めました。漫才のスターを目指すふたりの女性の物語なのですが、お笑いのドラマを書くには作者にお笑いのセンスがなければ当然面白くありません。これは優れた批評性をもちながら面白くなくてはならない社会派ミステリーと同じくらい難しいことですよね~。この人の言葉遣いにはそういうセンスを感じます。

私もよくテレビ番組”エンタの神様”なんかを録画して観るのですが、若い世代のお笑いって大好きです。なによりも実力の世界というのがいいです。2世タレントだというだけでは誰も笑ってくれないですものねー。

笑う招き猫 凸凹デイズ

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2006年7月12日(水)

きかんしゃ やえもん


先日、古本屋さんに子供と一緒に行って児童書の棚を何気なく見ていたら、きかんしゃやえもんの絵本が目に飛び込んできました。いやぁ、なつかしーなあとつい手を伸ばしてさらっと読んでみたのですが、自分が記憶していたあらすじと少し違っていて意外でした。

乗り物が好きな男の子の例に漏れず、私も子供のころはこの話にワクワクしたのを憶えているのですが、時代の波に飲まれ活躍の機会を失うやえもん機関車は確か電気機関車たちを見返すようなスゴいことをしたんだよなぁと曖昧な記憶を持っていたのですが、とくにそういう劇的な展開ではなく、スクラップにされるのをかわいそうに思った優しい人が博物館に飾るように働きかけるというオチだったんですねー。

それと、おいぼれのやえもんが一生懸命に坂道を登るとき”なんだ坂、こんな坂、なんだ坂、こんな坂”とゴロの良い掛け声を発しながら登るのを強烈に記憶していて、ついこの歳になっても自転車で坂道を行くときは同じ調子で声を発してしまうのですが、これも本では全然違う掛け声でした。たぶん、テレビだけの演出だったのでしょうね。

それと、最大の発見が・・・。
みなさん、この物語の作者が阿川弘之さんだってご存知でしたかー?わたしは今まで阿川さんというとお堅いイメージしかなかったのですが、こんな児童文学をお書きになっていたとは。。あっ、ちなみによくテレビに出ている阿川佐和子さんのお父さんです。

”おもちゃのチャチャチャ”の作詞が野坂昭如さんだと知ったときと同じくらいびっくりしました(笑
2人ともお茶目ですよねぇ。

きかんしゃやえもん

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2006年7月11日(火)

ワールドカップサッカー・ドイツ大会


w杯が終わってやっと寝不足が少し・・・。

決勝トーナメントはどれも一回で終わってしまうのがもったいないくらいの試合ばかりで世界レベルのゲームを堪能させてもらいました。前の日記で今回の大会で本当の日本の位置づけができると書きましたが、結果的に世界との差が如実にあらわれた大会でしたねー。

決勝戦のジダンの暴力行為での退場。人種差別や家族への中傷など色々憶測されてますが、決して許される行為ではないのはあたりまえ。しかし、日本の選手はジダンに頭突きをできるでしょうか。ゴールエリアでユニフォームを引っ張るくらいはするでしょうが、顔を突き合わせて言葉の壁を越えて罵り合えるでしょうか?そう、サッカーはダーティーなスポーツなんです。よく、身体能力の差といわれますが、南米の選手などは背が小さくとも当たりの強い選手はいくらでもいます。なによりもすべてねじ伏せてゴールエリアを脅かすくらいの泥臭いストライカーが日本には必要ですよね。

それと精神的な問題。民族的な問題に苦しみ、貧困からサッカーを通じての自己のアイデンティティーの確立を求めている人間と、飽食の国に生まれ、自分の考えが伝わらなければ、多くの子供が見ているのにもかかわらずろくにメディアの質問にも答えず、すべて自己完結してしまう人間との差。また、それを追求しないサッカージャーナリズムのレベルの低さ。

日本のサッカーがさらに強くなるには、もっとやる方も観る方も厳しさが必要ですよねー。とはいえ、一部マスコミでは欧州みたいな試合ごとの選手別評価や厳しい視点の解説を見たりして、希望の光があるのも事実です。なんてったって、ベスト8はおろか優勝したことがないのですから、夢がありますよね~。果たして生きている間に現実になるのでしょうか(笑。

たかがサッカー、されどサッカー。1か月の夢の饗宴でいろいろと考えさせられました。

甘味処 川越 あかりや
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