雨風食堂日記【甘味処 川越 あかりや店主の日々雑感】

2007年9月30日(日)

眼鏡の値段


高校生の頃からメガネは必需品で普段コンタクトレンズを使用しているものの、いままでアイケアにはお金がかかってきました。

最近はネット通販で自宅使用のみを考えた2,000円くらいで購入できるものや近視用のメガネはレンズ付きでだいぶ安く購入できるようになっていますが、私の親がそうなのですが年配の方が遠近両用のメガネを購入するときにその値段の高さを聞いて驚いていました。

と同時にこれは大きなビジネスチャンスだろうなあと常々思っていたのですが、やはりこのところ価格破壊がおこってるようですね~。CMで有名な眼鏡市場さんなどは川越にも新店舗を見かけますが、どんなレンズを付けても18,900円という価格です。

今までは近視でも度数が上がったり乱視があると薄型にするにはレンズ代が高くなりがちでしたが、このお店はいちおうワンプライスです。でもCMに人気の韓国人俳優を起用しているのを見れば狙いはやはり遠近レンズ使用の年配世代では?大手のメガネトップさんのグループのようですから、この商法がウケれば他の販売店も追従せざるを得ないかもしれませんね。

眼鏡市場
甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 3:11:53
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2007年9月24日(月)

ドイター(DEUTER)のザック


ネットでハイキング用のザックを買いました。ドイツのメーカー、ドイター製です。

いままでザックは縦走用にカリマーの65リットル、日帰り~小屋泊まり用にラフマの32リットルを使用していたのですが、ラフマの方がいまいち背面の通気性が悪く、年数も経っていたので買いかえることにしました。

ここ数年、山用品屋さんでたまにザックを見ていたものの、あまり欲しいのがなく食指が伸びなかったのですが、先日たまたま背負ったドイターのザックがあまりにも快適だったので、ネットで探したらセールをしている店を見つけ早速購入しました。

山歩きの装備で三種の神器というとザック・登山靴・レインウェアと言われますが、この三点は確かに疲労度や安全性に大きく関わるので自分に合った製品が必要です。ザックは私の年代だとミレーやカリマーが玄人好みのイメージがあって、そっちに目が行きがちなのですがドイターはノーチェックでした。名前しか知らなかったのですが歴史のあるメーカーなんですねぇ。

フォーチュラシリーズの28リットルを選んだのですが、まず驚いたのが小さいのに背面にしっかりとフレームが入っていて空間を空けて通気性を高めていること。それとヒップベルトやショルダーベルトのフィット感。このサイズでこういう装備になると重さが気になりますが軽量ですし、背負い心地がいいのでそもそも気になりません。オープンジップタイプなのに2気室になっていて使い勝手もよさそうです。おまけにレインカバーも底面に収納されてますし、ポールを収納できるストラップやチューブタイプの水筒の出し口とホルダーまで付いてます。

こういったかゆいところに手が届くような便利機能がありながら嬉しいのが見た目ゴテゴテしていないこと。余計なストラップなどは木の枝などに引っかかるので、このシンプルさはさすがです。さっそく来月になったらデビューさせて、紅葉でも見にどこか登りに行きたいと思います。

甘味処 川越 あかりや
ドイター

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2007年9月22日(土)

首都高速の新料金案


新聞の一面に首都高速の新料金案が出されていましたが、来年の10月をメドに導入されるらしくその内容に驚きました。

料金が今のように区間内同一料金ではなく乗った距離によって例えば東京線の場合400円~1200円になります。一見すると公平性があって良い感じがしますが、400円というのは初乗りのたった3キロ未満。19キロを超えると今の700円を上回り、上限は1200円になります。高すぎると思いませんか??

しかもこの新料金はETC装着車が前提で、非装着だと距離にかかわらずになんと上限の1200円を支払わなくてはならないそうです。非装着車には電子マネーを利用した支払いなどで軽減策もあるそうですが、この新料金案はホームページで意見を募集して来春までに最終案を決めるそうで、批判覚悟の高値に設定したたたき台のような感じもします。

東京線などは昼間は頻繁に渋滞が起こっていてどちらかというと名称を首都低速に変えたほうが良いのでないかと思いますが(笑、それだけETCの利用促進をするなら、その技術を応用して利用時間に応じた料金軽減はできないのでしょうか。例えば通常700円のところ渋滞していて規定以上の時間がかかった場合は割り引くといった具合にです。休憩所みたいなところもチェックゲートを設ければ不正利用は防止できると思うのですが・・。

こんなトコに書いてないでホームページに意見をどんどん言ったほうがいいみたいですね。みんなで盛り上げないとこのまますんなり決まってしまいそうです。

首都高速道路株式会社
甘味処 川越 あかりや

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2007年9月19日(水)

いい加減な店員


3連休は真夏の暑さでしたが、多くのお客様にご来店いただきました。午後は待合の席にもなかなか座っていただけない状況になり、お帰りいただくお客様も多く心苦しい心境でした。お詫び申し上げるとともに狭い店内を根気よくお待ちいただいたお客様に御礼申し上げます。

なるべくお客様にお待ちいただかないように色々と試行錯誤の毎日ですが、スタッフの人数確保も頭を悩ます要因です。ただ人数がいればOKというわけでないのでサービスの向上のために日々精進です。口で言うのは簡単ですが^^ゞ 

アルバイトで思い出したのですが、私も学生時代には色々な仕事をしました。あるとき、当時流行していた電子手帳を大手家電量販店で売る仕事をしました。メーカーで2日ほど講習を受けて基礎知識を得てから派遣されるのですが、もともと機械いじりが好きなのですんなり講習を終えていざ販売店に行きました。

ところが時代はバブルの真っ只中。その量販店も飛ぶ鳥を落とす勢いで支店を展開中で、週末の店内はお客さんで一杯です。電子手帳コーナーで優雅に説明をしながら販売をしようと思っていたらとんでもない、完全にお店は人出不足で結局ただの販売員です。ワープロやAV機器の説明ならともかく、冷蔵庫や洗濯機の販売までやらされました。

すると、ある中年夫婦のお客様が私に炊飯器について質問をしてきました。当時炊飯器は丸型から四角に形が変わってきた時期で、

「この四角い炊飯器って使い勝手はどうなんですか~?」とお客様。店内はてんやわんやで、学生ですし炊飯器なんて何の知識もない私はその場しのぎに、

「四角いと隅のほうのご飯が取りにくいし、丸い方がいいんじゃないんですか~。」と説明しました。お客様は「そうよね~。」と納得されて丸い炊飯器を買って行かれました。

あとで四角い炊飯器のフタをあけると、言うまでもなく中は丸い釜でした。今でも四角い炊飯器を見かけると思い出します。いやですねー、いい加減な店員って:lol:

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 4:13:29
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2007年9月14日(金)

井上康生さんと実力の世界


録りだめていたテレビ番組「ザ・ノンフィクション」を見ていたら、柔道選手の井上康生さんを特集していました。

シドニー五輪で金メダルをとり、亡き母親の写真を高々と掲げた笑顔やその後のアテネ五輪では選手団長で臨んだものの満足な結果には至らなかったのは記憶に新しいですねー 😕

CMでのとぼけたような感じから単純に「気は優しくて力持ち」な方なんだろうなあというイメージがありましたが、その波乱に満ちた柔道人生を初めて知りました。

理解のある母親がオリンピック出場を前にして亡くなるというだけでもドラマチックですが、親身になって応援してくれた実兄までもが突然病気で亡くなり、柔道家であり師匠でもある父親は脳梗塞で倒れ、自分は大切な右腕の筋肉が断裂して選手生命の危機を経験しています。

とにかく試練続きなのですが、金メダリストでさえ一人の葛藤する弱い人間なんだな~というのがよく分かるような内容でした。近々リオデジャネイロで始まる世界選手権での活躍がより楽しみです。

しかし、こういったスポーツ選手のドキュメンタリーがいつも感動を与えてくれるのは紛れもなく実力の世界で戦っているからなんですよね~。そこでは親が一流選手だったからといって勝たせてくれるわけではありませんし、後援会の力が強くてオリンピックに行けるわけではありません。資金力があるからウマくなるわけでもない。だから努力するし、挫折をしてもそのプロセスに見るほうは心を打たれる。

同じような感動を国のリーダーシップをとる方にも与えてもらいたいですよねー。もっと言葉に責任を持ってダイナミズムを感じさせてほしいです。どうもニュースを見るとまたそうではない方がなりそうな感じですが・・これはシステムの問題ではないでしょうか。そういう人たちには任せられないという現実をもっと直視して選び方の方法と基準を変えていかなくてはならないのではないでしょうか。:!:

ザ・ノンフィクション
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2007年9月9日(日)

日本で一番売れているクルマ


って、今でもどうせカローラか、ホンダのフィットあたりだろうと思っていたところ、7ヶ月連続でスズキのワゴンRが新車販売台数で1位だと新聞で知り、ちょっと驚きました。

軽自動車ですよ、軽!

小型車が人気というのは世界的な傾向になっているとは思いますが、ついに日本では軽自動車が一番支持される世の中になったんですね~。

まったく偏見なんですが、昔から軽ってどうして黄色のナンバーなのかなあと思います。ボディーの色によっては合わないのもありますし、せっかくこれだけ支持されるようになったのだから、いっそのこと白色に統一したらどうでしょう。もっと売れるのでは・・。

交通の取り締まりのときの識別くらいしか理由が思い浮かばないのですが、変えることができない特別な事情があるのかな:?:

スズキのワゴンRのサイト
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Filed under: 未分類 — 店主 @ 2:38:40
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2007年9月5日(水)

『シッコ Sicko』


以前、この日記でアメリカの医療保険について書きましたが、マイケル・ムーア監督の新作がまさにその話題を扱っていたので観にいきました。『シッコ Sicko』です。

いったい、この映画をアメリカ人はどういう気持ちで観るのでしょうか。誤解を恐れずに言えば、世界をリードし自由と正義に満ち溢れた素晴らしい国に住んでいるという自負をもつ人がいれば、その考えは根底から揺さぶられるのではないでしょうか。

アメリカ国民の大多数が加入する民間保険会社は利益を上げるために些細なことに難癖をつけて支払いを拒否し、お抱えの医師は給付を抑えるほど厚遇するという恐ろしい実態を多数のエピソードで見せています。またこうした構造が改まらないのは、私腹を肥やす保険業界がロビイストを通じて政界に金をばらまき(銃問題と一緒ですね~)、医療保険改革をしようとするリベラルを押さえ込んできたからだという構図も説明しています。

いくつかの象徴的なエピソードがありましたが、特に9.11の現場でボランティアの救助活動を行っていた人が粉塵で肺を患ったにもかかわらず満足な医療を受けられないという実情、ムーア監督はその人たちをボートにのせ、9.11の実行犯たちが収容されている隔離施設(皮肉なことに医療体制は万全な施設)に向かい、拡声器で「せめてこの人たちにテロリスト並みの医療をほどこしてくれ!」と訴えるのです。

またその帰りにキューバへ行き、多数のアメリカ人が(日本人もそうでしょうが)独裁社会主義国家という悪いイメージをもつこの国の医療費がすべて無料だということを知り愕然とする、ルポルタージュでありながら映画的に構成を考えているあたりにこの監督の手腕も感じます。

さらに感心したのが、反体制的な極端な思想だけではなくて建設的なところ。国民皆保険は社会主義医療なんかじゃないよ、決して今は良い状況ではないけれども改善しようよ、アメリカならできるよ、というメッセージを発していました。ひょっとしてこの映画はアメリカを変えていく力をもつのでは・・・。

また国民皆保険でほとんど無料の医療費である先進国のカナダやイギリスやフランスが引き合いに出されるのですが、一部負担保険の日本のような国は映画的にインパクトがないから出さなかったのかなとも思いました。

数年前に無料のスケートリンクの券をいただいて滑りに行き、調子に乗って転んでしまい後頭部を強打したことがあるのですが、気になってその後に病院でCTスキャンを撮り、医療費の自己負担がおよそ7000円あまり。「無料より高いものはないなあ・・」と笑い話になりましたが、診てもらいたければすぐに診てもらえる有難さを感じますし、自分の愚かさを反省するにはこの金額というのは妥当だと思います。ひいては無駄な医療の削減にもつながるでしょうし、それ相応の負担感はあるものの、日本の保険事情というのはまだ健全だなあとも思いました:roll:

『シッコ Sicko』公式サイト
甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 18:25:10
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2007年9月2日(日)

カシオペアの丘で


夏休みの間にゆっくり好きな読書でもしようと思い、ここのところ小難しい純文学が続いていたので、たまにはすっきりと泣けるような本が読みたいなあと考えていたところ、重松清さんの本が良いと書評にあったので読んでみました。

北海道のかつて炭鉱だった町が舞台で小学校時代の4人の仲間の現在と過去を絡めたストーリーでした。物語の核はその内の一人がガンに侵されて家族やかつての親友に見守られながら死ぬということと、「人を許す」というのがテーマだと思うのですが、主人公は私と同じ歳の子持ちのサラリーマンですし、泣ける話の王道であるノスタルジーとしては十分な設定です。

ただ、話の流れは序盤におよそ検討がついてしまい、その後に展開されるこれでもかというくらいの泣かせの場面のオンパレードには説明的で辟易してしまい、感動は薄れてしまいました。作中に出てくる、雑誌の編集者の不自然な存在、子供を奥さんの不倫相手に殺されてしまう男性も不要ですし、地元の権力者であったお爺さんの絡め方も不十分でもっと友人4人だけをさらっと書いたほうが秀作にまとまったのではないでしょうか。

「秘すれば花」という言葉をひさしぶりに思い出しました。

  

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 2:00:13
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