雨風食堂日記【甘味処 川越 あかりや店主の日々雑感】

2007年8月7日(火)

屋久島の思い出


世の中には5年日記、10年日記なるものがあって、「何年前の今日は何をしていたか」が分かるのが日記を続けさせる原動力になるみたいですね。

10年前は何をしていたかってなかなか思い出せないものですが、私の10年前の真夏の一番の思い出は屋久島への山登りです。

登山に夢中になり、近場の低山から丹沢・日光・谷川岳方面、八ヶ岳・日本アルプスまで休みのたびに出掛けていた頃でした。屋久島へは鹿児島空港から35人乗りくらいのサーブのプロペラ機で行ったのですが、上空からは鹿児島の開聞岳(富士山のようなきれいな独立峰です)がきれいに見えたり、洋上のアルプスの名のとおり島は狭いながらも高い山々といった眺めでした。

屋久島は言わずもがな屋久杉で有名な世界遺産ですが、海抜2000メートル弱の日本100名山である宮之浦岳を始め、高い山が連なっています。登山をするとよく分かるのですが、麓から山頂まで亜熱帯から亜寒帯の植生が見られ、ヤクシカやヤクシマザル、熱帯特有の毒々しい柄のヘビにも遭遇しました。

縄文杉までは確か歩いて4~5時間かかるのですが、木道などである程度整備されてはいるものの完全な登山道をセカンドバッグに革靴姿の男性や軽装の女性がいるのにはびっくり。タクシーの運転手がお客様に「すみません、縄文杉までお願いします~」と言われるという笑い話があるというのもうなずけました ;)雨の多い屋久島で雨具も持たずに歩くことは低体温症→凍死ですから・・

島内には当時、有人の山小屋はなく、テント持参で縦走したのですが、「屋久島では1ヶ月に35日雨が降る」といわれるくらい雨の多いところにもかかわらず、まったく幸運なことに4泊5日で一回も雨に降られずに下山することができました。帰りにはヤクシカとトビウオを食べてきたのですが、なかなかおいしく、悠久の時が流れるような緑深い山の印象とともに忘れられない思い出になりました。

またいつか訪れたいものです。

甘味処 川越 あかりや

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