雨風食堂日記【甘味処 川越 あかりや店主の日々雑感】

2008年8月18日(月)

ライ麦畑でつかまえて


もう四半世紀も前の話ですが(笑、当時好意を持っていた女の子が、サリンジャーの名作「ライ麦畑でつかまて」を片手に携え、『今これを読んでいるの・・』と言っていたのがとても印象的で、たまたま当時のままの懐かしい青い色の装丁を見かけ、初めて読んでみました。

当時の私は高校生でしたが、当然のごとく多感な時期で、基本的にあまのじゃく。音楽や読書、映画などの好みでさえ自分の認めるもの以外は受け付けないような感じで、この本も読んだことさえないのに名作というだけで避けていました。

この女々しいようなタイトルと昔の思い出も重なって、すっかり私は何十年と女の子が主人公の小説と勝手にイメージしていましたが、まさに高校時代の私のような若者が主人公だったとは・・。

有名な野崎孝訳を読んだのですが、翻訳はだいぶ賞味期限切れ。文学的な意義は1950年代のアメリカの時代背景を考えるべきですが、正直言って40を過ぎて好んで読む内容ではないですね(笑。オトナへの通過儀礼を扱ったストーリーですから、20代以下なら共感するかもしれません。ただ部分的にいえば、主人公と妹のこの題名の意味を語るところや、後半に出てくるホモっぽい?先生が勉学について諭す会話などはなかなか味がありました。

しかしこの原題「The Catcher in the Rye 」をこのように訳したのは、物語全体の意味を考えると主人公の懇願のようにも聴こえるので、タイトルはうまい訳だなあと思います。当時のあの子はこの本を読んでどういう感想をもったのかなぁ。

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 2:40:18
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2008年8月16日(土)

なでしこジャパン


連日オリンピックの中継をしているので、スポーツ観戦好きには寝不足週間ですねー。

さきほど女子サッカーの日本対中国の試合を観ていて、ずいぶんと日本の女子サッカーってレベルが上がっているんだなあと感心してしまいました。

というか、女子サッカーは五輪以外ろくに観ていないので、面白さ再発見でした。基礎的な技術もかなり向上していますし、90分戦えるスタミナもあるし、パス回しのスピードが男子に比べて遅いのに正確なので観戦しやすく、むしろ熱が入りますね!

男子サッカーの 不甲斐ない結果があるし、楽しみにしていた女子マラソンも興味半減なので、女子サッカーの18日の米国戦は大いに楽しみです。あぁ、ねむい。

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2008年8月9日(土)

小江戸川越花火大会


hanabi.jpg今日は花火大会のせいか雨風食堂も浴衣を着たお客様が多い一日でした。

仕事を終えてから家族で自転車を走らせて花火を見に行ったのですが、どうせなら会場まで行ってみようということになり、暗い農道を抜けて伊佐沼まで遠征しました。

初めて会場まで行ったのですが、あんなに露天商が出ているとは知りませんでした。子供はすっかりお祭り気分。持っていったお弁当はそっちのけで、じゃがバターとチョコバナナを買わされました。。

写真は前で見ていた浴衣の女性の後ろからのショットです。日本の夏って感じですね~。花火も遠くから見るのと違って迫力がありました。

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 23:26:48
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2008年8月8日(金)

日本科学未来館


asimo.jpgお台場のプールの券をいただいたので休日に行ってきたのですが、ついでに以前からどうしても見てみたかった日本科学未来館へ寄ってきました。

日本の最先端の科学技術についてのさまざまな展示を見ながら、ボランティアも含む専門の解説員の方々が色々と教えてくれるのですが、なかなか見ごたえのある内容でした。

建物自体もそうですがセンスのよいデザイン空間が広がり、ずいぶんとお金がかかっているなぁと思いました。展示物も博物館的な順路を設けるスタイルではなく、興味のある部分を長い時間掘り下げて見る事ができ、学生にはかなり勉強になるのではないでしょうか。

子供が小さかったので今まで足が遠のいていたのですが、そろそろいいかなと思って連れて行ってみたところ、子供向けに遊びを取り入れて展示を工夫してはいるものの、まだ小学生には理解が難しい展示が多く少し退屈している様子でした。

H2Aロケットの噴射エンジンの展示やスーパーカミオカンデの縮尺モデルなど個人的には興味津々な内容なので、いくらでも時間はつぶせるとは思うのですが、連れがそんな感じなのでさらっと見て帰ってきました。ただ、人気のロボット、asimoの実演は夏休み期間中なのに一日2回しかなく、興味のあったプラネタリウムもすぐに満席、もう少しキャパシティーを増やしてもらいたいものです。

またこれはアプローチの違いだからしょうがないのでしょうが、宇宙飛行士の毛利さんが館長ということで、勝手に米国のスミソニアン博物館のようなものを想像して宇宙開発のコーナーを期待して見にいったのですが、それほどのボリューム感はなく実際に使われたものの展示なども少ない感じがして、そういう意味では博物館的な展示はあまり見られないです。

自由研究なのか学生さんも多く、熱心にメモを取っている姿を見ましたが、自由に自分の興味のあるところをじっくり見られるスタイルの展示は、未来の担い手を生むスタート地点になるのかもしれませんね。

日本科学未来館のホ-ムページ
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Filed under: 未分類 — 店主 @ 2:01:27
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2008年8月2日(土)

快適な厨房シューズ


ふだん、営業中は水仕事で長靴を使用する時以外は厨房用の白いコックシューズを履いています。
色々なメーカーから出ているのですが、1~2年前に発見した厨房シューズがとても快適でお気に入りです。

たまたまDMが送られてきて、(普段DMは見向きもしないのですが・・)値段が一足1590円と、信じられない安さの割りに良さそうだったので試しに購入したところ、これが意外や意外、グ~でした。

滑りやすい厨房でもしっかりとグリップして、クッションが良く、長時間の立ち仕事には最適です。どこのメーカーも同じようなデザインで、色も白と黒の2色でここのも同じなのですが、欲をいえばもう少しデザインにバリエーションがあればホールでもスタッフに履かせてあげたいくらいです。

でもこの価格と快適さはかなりの高得点。関東なら送料込みで一足1700円。飲食業の方、おすすめですよ~!

私はこのシューズをその履き心地から勝手に「厨房シューズのニューバランス」と命名させていただきます(笑

コックシューズのクッカリーハウスオンラインショップ
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Filed under: 未分類 — 店主 @ 19:54:16
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2008年8月1日(金)

ロウアルパインのレインウェア


山歩き用の雨具(レインウェア)を久しぶりに買い替えました。

長年、モンベルのストームクルーザーを愛用していたのですが、お尻の部分が擦れて穴が開いてしまい、お役御免です。このカッパには熱心に山歩きをしていた時期にだいぶ助けられました。雨のときはもちろん、標高の高いところでの防寒、防風着として大活躍でした。ついその快適さから雨が止んでも下山中に着続けることも多かったことを考えると、ゴアテックス(防水透湿素材)は本当に偉大ですね。

ここ数年、気になってちょくちょく専門店を見てはチェックしていたのですが、なかなか気に入ったものがなく躊躇していたところ、たまたまロウアルパインのゴアテックス素材のレインウェアを見つけ購入しました。一昔前と違ってレインウェアは今、上下別々で売っているんですよね~。確かに素材が良いので、防寒着として上だけ買ってもいいかもしれません。考えてみれば、私も最近は天気予報を見てなるべく晴れた日の日帰りが多いので、当分は雨具というより防寒着としての使用となりそうです。

lowe.jpg

ロウアルパインのホームページ
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Filed under: 未分類 — 店主 @ 2:47:16
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2008年7月28日(月)

夏まつりとダブルレインボー


rainbow.jpg週末の夏祭りが終わりました。

今年は天気予報どおりといえばそれまでですが、日曜日の天気がくずれ、途中で雷雨に見舞われたせいか、歩いているお客様も少ない感じでした。

雨風食堂もそれなりのお客様の数で、日曜日の夕方はすっかりお祭り気分も消沈して、子供にせがまれ営業中にチョコバナナを買いに行ってしまいました(笑

本川越駅近くで、雨は降っているものの西の空はきれいな夕焼け。「明日は晴れだね~。」とつぶやくと子供は「なんで~?」。

どう説明しようとか考えていてふと反対側の空を見るときれいな二重虹がかかっていました。(写真で見ると外側がぼやっとですが、分かりますでしょうか・・)

こりゃあ、虹はどうして見えるのか聞かれそうだなぁ、しかもなんで二重なの~?なんて聞かれたら分かんないなぁ。。と思いつつ、上手にケータイで写真を撮るべく奮闘しているフリをしてごまかしている店主でした。

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 20:02:03
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2008年7月25日(金)

ねじまき鳥クロニクル


ずいぶんと前から傑作とは聞いていたものの、何となくその長さから敬遠していた村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を初めて読みました。

この作品に込められた隠喩から何を汲み取るか、ネットで検索してもいろんな人が感想を述べていますが、まさに純文学としての読書の醍醐味ですね。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を初めて読んだときに、その比喩力と文章力に唸ったのを思い出しましたが、リアルな話と寓話的な話を織り交ぜながら表面的に読者には混迷するこの話も、同等にすばらしい作品でした。

「ひとりの人間が、他のひとりの人間について十全に理解するというのは果たして可能なことなのだろうか。」

比較的前半にでてくる主人公のこの言葉に、物語の底辺に流れるテーマみたいなものを私は感じました。そもそも私たちは日常的に人と人との会話は推定から成り立っていると薄々感じてますよねぇ。これが例えば夫婦や親子のような親密な関係であったとしても信頼というものが加わるだけで、果たして本当に相手のことをどこまで理解しているのか疑問です。逆にどれだけ理解されているのかも。

人の本当の痛みや喜び、、いつまでたっても無くならない戦争や暴力を生み出す心の中にあるどろっとした掴みどころのない悪意まで、この不確かな時代を支配している不安な要素を、隠喩でうま~く表現しているなぁと感嘆してしまいました。なぜもっと早く読まなかったのだろう、しかしスゴイなぁ。

  

甘味処 川越 あかりや

 

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 3:29:27
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2008年7月23日(水)

神宮球場


友人3人でひさしぶりに神宮球場にナイターを観に行きました。

ヤクルト対横浜。しぶ~い。。
日中は30度を超える蒸し暑さだったので覚悟して出かけたのですが、風が心地よく吹いて快適な観戦でした。
しかも人がまばらな内野席は前後左右を気にすることなく会話も楽しめるのでなかなかいいなぁと思いました。

試合はどっちが勝とうがどうでもよかったのですが、あまり面白いゲームではありませんでした。選手もほとんど知らないし・・。でも夜風に吹かれてビールを飲みながら気の置けない仲間と楽しめるだけで十分ですね。

今度は横浜や千葉の球場にも遠征したいと思います。

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 10:50:27
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2008年7月21日(月)

ドバイはヤバいか?


録りだめていたビデオを消化していたら、数ヶ月前のNHK特集で中東のドバイの現状を扱ったものがあり、興味深く見ました。

世界中のセレブが集う観光都市として熱いドバイの現状は、以前からテレビなどで知ってはいましたがその発展の凄まじいスピードには驚きました。

贅の限りを尽くした高層ホテル郡、海を人工的に埋め立てた広大なプロジェクト、それらに伴う不動産バブル。番組では砂漠の上に蜃気楼のように浮かび上がると表現していましたが、わたしには文字通り砂上の楼閣といったイメージでした。

失われた10年を経験した日本人の感覚から、一見すると実体のないバブルと安直に考えがちですが、果たしてどうなんでしょう。今のドバイの繁栄は、もともと少ない石油依存から脱却を目指し、経済特区を設けて国外資本を招きやすくしたり、観光や金融、流通へシフトした結果とも言われてます。主に流入している外国資本がバブルを煽っているのだから、構造的に日本の場合とは違うともいえます。

ただ不動産は見る限り実需要とはおよそかけ離れた先行供給ですから、いずれ適正な価格に落ち着き、含み損を抱える投資家は増えるのではないでしょうか。原油高によるオイルマネーはこうしたドバイへの投機につぎ込まれ、先読みの利く投資家は利益を得るのでしょうが、なぜか日本からの投資は少ないらしいです。きっと日本人はやけどの傷がまだ癒えてないんでしょうね。

あぁ、それにしてもあの豪華ホテル、一度泊まってみたいなぁ。

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 23:26:47
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