雨風食堂日記【甘味処 川越 あかりや店主の日々雑感】

2008年5月15日(木)

絆(きずな)


先日、仕事中にラジオを聴いていたら作家の落合恵子さんがゲストで出演されてました。

「あなたにとって”絆”とは何ですか?」と、必ずゲストに同じ質問をするのですが、落合さんは「それは努力をして維持するもの」(ちょっとうろ覚えですが・・)と答えてました。

たいがいの方は家族や親子、夫婦といった答えをするのですが、さすが落合さん、深イイ~ですね。。

確かにそういう絆は存在するわけですが、それはよく考えれば切っても切れない血の”縁”や偶然知り合った”縁”であって、絆というのはそれから発展させて維持するために努力を要するものですよね。

果たして自分には絆が存在しているのか、大福をつくりながら考えてしまいました(^^)

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 16:24:43
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2008年5月10日(土)

もったいない?


 僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。
その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件をあたえられたわけではないのだと」

(昨年読んだスコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」の冒頭より)

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人様のことをあれこれ言うまえに自らを省みないといけないとは思いますし、まして広く見れば同じ飲食業として同業の方を非難するのも気がひけるのですが、今回の高級料亭の「食べ残し」使いまわし騒動にはとても憤りを感じます。

恐らく私も含めて同じ飲食業界の方のほとんどは、「そんな低レベルのことはウチでさえやっていない」とおっしゃっているのではないでしょうか。

一度お客様へお出しした品物はたとえ箸をつけずに帰ってきたとしても、風味が落ちるという基本的なことを考えなくとも、何が混入するのか見た目では分かりませんし、そういう意味で「もったいない」という発想よりも先に安全性を疑うのが食品従事者の常識です。(もっと具体的にいえば、お客様は帰られるまでにタバコを吸われたり、食後にお薬を飲まれる方もいらっしゃいます。)

ましてそれがお一人様何万円もとる高級料亭。本来、うちのような小さな飲食店と同じくくりにされたくはないと思いますが、お客様から「あんな高級店でそんなことをしてるんだから、小さい店なんて当然・・・」という疑念を抱かれるとすれば、こちらこそ同じ飲食業界とされるのは願い下げです。

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2008年5月9日(金)

ジャイアント・ロボ・ステップス


モダンジャズが好きな人なら誰でも知っているジョン・コルトレーンの名演「Giant Steps」という曲があるのですが、YouTubeを観ていたら、プログラムを組んだロボットにその曲をコピー演奏させているビデオがありました。

リズムセクションが抜けているのもあるのですが、その文字通り機械的な音と滑稽さについ笑ってしまいました。と同時にもっとお金や時間をかければ、例えば指使いだけではなくて、最新のセンサー技術を駆使して息を吹き込む量を調節したり、タンギング(音を区切ることです)の微妙なニュアンスを再現させることはひょっとしたら可能なのではないかと思ってしまいました。でもやっぱり無理かなぁ(笑

それにしても本家本元のコルトレーンの演奏のスゴいこと。ピアノのフラナガンの回想インタビューを聞いたことがあるのですが、目まぐるしく変化するコード進行について行くだけで大変だったと言っていました。同じYouTubeでケニー・ギャレットの同曲の名演も観られますが、彼はアルトマンですしやっぱりコルトレーンのこの録音は歌心があるような気が・・。

ジャズに名曲は無し、名演あるのみですね。

→本物のGiant Steps
→ジャイアント”ロボ”ステップス

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2008年5月7日(水)

三井アウトレットパーク入間


outlet.jpg母の日のプレゼント購入がてら入間市にある話題のアウトレットモールに初めて行ってきました。

GW明けの水曜日だったので、少しは空いてるだろうと読んでいったのですが、入り口の渋滞はさほどではなかったとはいえ、今日は休日?とカレンダーを疑いたくなるような混み方でした。写真は開店直後でしたので割と空いてるようにみえますが昼に近づくにつれて、どこからやってくるのか不思議なほどの人の量。たしかにたくさんのテナントの数だし、割安感もあるので都内からドライブを兼ねてやってくるのも頷けます。

帰りの時間が決まっていたので長居はできなかったのですが、周れなかったお店の一部と隣接店のコストコ・ホールセールに後ろ髪をひかれながら、さくっと帰ってきました。

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 22:49:59
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2008年5月6日(火)

コミュニケーションツール


ふぅ~。一年の中でも繁忙期のひとつであるGWが終わり、当店のスタッフもそれぞれ自分の仕事を頑張ってくれて無事に乗り切ることができました。

それにしても今年も多くのお客様にご来店いただきました。HPをご覧になってお越しいただいた方もとても多く、感謝感謝の一週間でした。

その中の一組の若いカップルなのですが、わたしが直接ご注文の品をお届けにあがった際に、そのお客様から身振り手振りととびきりの笑顔で、「ホームページをパソコンで見て来ました!」と伝えていただきました。すぐには気がつかなかったのですが聴覚障害者の方だったのです。

「わざわざありがとうございます!どちらからお越しになったんですか?」とすぐに返したのですが、どうも伝わっていないようなご様子。考えてみれば、読唇をされるのも考えずに一方的に早口で言っている自分に気づき、まったく基本的な手話も知らない自分に反省。下がってから感謝が伝えられないことがとても気になり、すぐにパソコンで「ありがとうございます」の手話だけ調べました。

お帰りのときにでも伝えたいと思ったのですが、それからすぐに厨房はフル稼働、戦場状態。店頭は節句モードでプチ行列。気がついた時にはそのお客様はお帰りでした。。感謝を伝えたいのに伝えられないもどかしさ・・。まぁ自分が悪いのですが、せめて基本的な手話くらい何種類か覚えよう!と決意した瞬間でした。

雨風食堂はお越しいただくお客様の年齢層が幅広く、本当に老若男女問わずご来店されるのですが、身体障害者の方もよくご来店いただきます。広くない店内ですが、比較的席のスペースに余裕があるので車椅子でもよくお見えになります。また和風の店のためか外国人の方も週末を中心にたまに来られます。

そういう意味でも外国語をはじめコミュニケーションツールはひとつでも多く習得したほうがいいですよね!

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2008年4月30日(水)

あんたがたどこさ?


先日ラジオを聴いていたら、昔からある手毬歌「あんたがたどこさ」の歌詞の由来が川越にあるのではないかと言っていて、そんな由来は初めて知ったのでちょっと驚きました。

ググってみると、諸説あるみたいですが確かにそんな話もあるんですね~。幕末の動乱期に進軍してきた薩長連合が川越に駐留して、その兵士と子供たちとのやりとりから生まれたというのです。

あの不思議な歌詞は要約(想像)すれば、子供たちが兵士に

「おじさんたちどこから来たの?」
「肥後だよ~ん。」
「肥後ってどこ?」
「熊本」
「熊本のどこ?」
「船場というところさ」
「船場?川越にも仙波山(喜多院のあたり)というところがあって、狸がでるんだよ~。あるとき猟師が鉄砲で撃ってさ~・・・」

と会話していた話にでもなるんでしょうか(^^)

真偽は分かりませんが、慣れ親しんだあの誰でも知っている歌詞と昔から遊んでいた自分の郷里の一風景がすーっと重なり不思議な感じがしました。

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 2:32:50
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2008年4月25日(金)

川越がNHK朝の連ドラの舞台に


NHKは24日、2009年春から始まる通算80作目の連続テレビ小説が、埼玉県川越市を舞台にした「つばさ」に決まったと発表した。

 老舗和菓子屋の母親代わりとして店と家事を切り盛りしていたヒロイン・玉木つばさが地元のラジオパーソナリティーとなり、様々な街の問題を解決するために奮闘する物語。脚本は「相棒」などを手がけた戸田山雅司が担当する。

(2008年4月24日20時01分 読売新聞 YOMIURI ON LINE)

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秋から撮影に入るそうですが、そのうちに市内でちらほらとロケを見かけるのでしょうか。
来年春からの放映ということで、川越の年間観光客1000万人へ向けて良いニュースですね。

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 20:09:40
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2008年4月24日(木)

罪と罰


このところ世界名作文学がマイブームで、恥ずかしい話ですが、この年齢になって初めてドストエフスキーの「罪と罰」を読みました。

う~ん、深い作品でした。これが書かれたのは140年前。日本は江戸末期ですが、すでにロシアにはこれほどまでに人間の心理を徹底的なリアリズムで描写していた作家がいたんですね。例え万人を救うような思想があったとしてもヒト一人を殺めて陥る苦悩の日々。なぜ人を殺めてはいけないのか?という命題の答えは時代は変遷しても変わらないことが分かりました。

誰でも知っている名作ですので、私もあらすじは知っていたのですが、結末は意外でした。しかも最後の最後、ヒューマニズムに目覚めるまで己の思想を改めないとは・・。折りしも、下巻を読んでいるときに山口県光市での事件の差し戻し審の判決があったのですが、改めて贖罪と応報的な罰について考えさせられました。

新潮文庫版の工藤精一郎訳を読んだのですが、いささか賞味期限切れの翻訳のような気がします。ただその分、重厚感があり、また読み返してみたいエピソード、描写がいくつかあります。名作たる所以ですね。

学生のときに恩師に薦められてロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」をあえぎながら(笑、読了したことがあるのですが、苦悩するあたりの描写、ぎっしり詰ったとっつきにくい文章に当時を思い出しました。

それにしても姓名の短い表記に慣れている日本人にとってあのロシア人の名前の呼び方は読書の障壁ですねぇ。

主人公の名前だけでもラスコーリニコフ、ロージャ、ロジオン・ロマーヌイチ。もう、かんべんしてくれ~って感じです。岩波文庫版が好評のようですが、どちらにせよ登場人物紹介は必須だなあと思いました。

甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 20:29:43
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2008年4月21日(月)

たけのこ


takenoko.jpg毎年この時期になると、掘りたての筍を取引先の材料メーカーさんが送ってくれます。
裏山でとれるらしく、このところすっかり春の楽しみになりました。

大きさも立派なのですが身は柔らかく、さっそく今日ヌカを入れた鍋で煮ました。
有難く春の味覚を楽しませていただこうと思います。

甘味処 川越 あかりや

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2008年4月19日(土)

映画の話をしようじゃないか!


というTBSラジオの特番をさきほど森本穀郎さんの司会でやっていて、3時間半ぶっとおしで聞いてしまいました。

実は事前に好きな映画とエピソードを募集していたのでメールで投稿もしたのですが、面白い番組であっという間に終わってしまいました。ゲストに出ていらした滝田洋二郎監督の9月公開の新作、納棺士を主人公にしたという「おくりびと」という映画も楽しみです。

聞いている年代が比較的高いせいでしょうか、ベスト10を見てみるとちょっと意外なラインナップでしたが、みんな映画って特別な思い出が多いですよねー。森本さんも言っていましたが映画の思い出というとどうしても若い頃に見た映画の話になってしまい、それというのも感受性の強い時期に見るそれらが後の人生にとってどれだけ肥やしになっているかということですよね、確かに・・。もっといっぱい見ておけば良かった。。

ちなみにこの100本中では86本は見ているのですが、この中の3本では「ゴッド・ファーザー」、「ニュー・シネマ・パラダイス」、「ショー・シャンクの空に」を挙げました。その他の好きな映画としてはピーター・セラーズの「チャンス」、ウォーレン・ビューティの「天国から来たチャンピオン」、「愛と追憶の日々」などを加えて投稿しました。なかなか絞り込むのは大変で時期によって変わるかもしれませんね。

映画の話をしようじゃないか!
甘味処 川越 あかりや

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Filed under: 未分類 — 店主 @ 22:34:54
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